売却したい不動産がシロアリ被害に遭っているとき、物件を売り出すにあたって押さえたいポイントがいくつかあります。
普通に売り出すだけでは売却に苦労する恐れがあるので、注意が必要です。
今回は、シロアリ被害とは何かにくわえ、シロアリが湧いた家を売り出す際の方法や注意点も解説します。
家の売却前にチェック！シロアリ被害とは
シロアリ被害とは、住居に使われている木材をシロアリが食べることで起こるさまざまな被害のことです。
シロアリは主に木材の内部を食べるので、虫が湧いていることは一見わかりませんが、建物を支える柱などの内側が空洞化し、建物全体の耐久性が下がってしまいます。
耐震性もおのずと低下し、これまでは耐えられた小さな地震でも住居が倒壊する恐れがあります。
なお、シロアリは湿った木材を好むため、雨漏りを放置している家ではよくシロアリ被害が発生しているものです。
このような虫害については、家の売却前に確認しておく必要があります。
シロアリ被害に遭った家の売却方法
シロアリ被害が軽微である場合、発生した虫の駆除と損害を被った箇所の修繕をすれば、家の売却に支障はなくなります。
ただし、虫の駆除や建物の修繕にかけた費用を家の売却で取り戻せるとは限らないので、費用対効果はしっかり考えておくことが大事です。
虫の駆除や家の修繕を避けたいときは、敷地部分を主な売り物とする「古家付き土地」として物件を売り出すと良いでしょう。
建物を主な売り物としなければ住居部分の品質や状態はあまり問われなくなり、現状のままで物件を売り出せます。
シロアリ被害が発生している住居が売却の障害になるようなら、建物を解体して更地だけを売り出すのもひとつの方法です。
シロアリ被害に遭った家を売却する際の注意点
シロアリ被害が発生している家はどうしても買主が付きにくく、物件を手放せるまでに時間がかかる傾向があります。
また、建物部分に問題が起きていることから、売却価格が通常より下がるのも避けられません。
このようにシロアリ被害は売主にとって不利に働くものですが、物件の瑕疵は隠さないことが大事です。
シロアリ被害は主な瑕疵のひとつであり、もれなく告知しなければなりません。
もし黙って物件を売ると、問題が発覚した際に契約不適合責任に問われ、修繕や損害賠償などを求められる恐れがあります。
まとめ
シロアリ被害とは、住居に使われている木材にシロアリが湧いて建物の耐久性や耐震性が下がることです。
売却したい家にシロアリ被害が発生しているときは、虫の駆除や建物の修繕をおこなうなどの工夫をするほか、虫害のことは買主に隠さないといった注意点も押さえておくことが大事です。
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